シンガポールで生活を始めてから、英語に対する考え方が大きく変わりました。

学生時代からそれなりに英語を勉強し、社会人になってからもTOEICの勉強を続けてきました。

それでも、実際に外国人を前にすると言葉が出てきません。

「もっと文法を勉強しなければ。」

「もっと単語を覚えなければ。」

そう思い続けていました。

しかし、シンガポールで生活する中で気付いたのは、英語は試験ではなく、コミュニケーションのための道具だということです。

今回は、海外生活を通じて私自身が感じた「英語との向き合い方」についてお話ししたいと思います。


10年以上勉強しても話せなかった

私も旦那も、いわゆる帰国子女ではありません。

学生時代から日本の英語教育を受け、英単語や文法を覚え、試験のために勉強してきました。

社会人になってからも英語の勉強を続け、TOEICも700点台までは取得しました。

それでも、外国人を前にすると英語が出てきません。

相手の話も思うように聞き取れず、

「えっと……」

「うーん……」

と言葉に詰まってしまうことが何度もありました。

「こんなに勉強したのに、なぜ話せないのだろう。」

そんな疑問をずっと抱えていました。


シンガポールで気付いた「通じればいい」という考え方

シンガポールでは、さまざまな国や地域の人たちが英語を使っています。

中国系、マレー系、インド系など、英語を母語としない人も多く、それぞれに特徴のある英語を話します。

ある日、タクシーの運転手さんが、

“Let I show you.”

と言いました。

文法だけ見れば正しい表現ではありません。

学校なら減点されるかもしれません。

それでも、何を伝えたいのかは一瞬で分かりました。

「ああ、案内してくれるんだな。」

それだけで会話は成立したのです。

その瞬間、「英語って、これでいいんだ」と肩の力が抜けたことを今でも覚えています。


忘れられない「Can, can!」の一言

もう一つ印象に残っている出来事があります。

ある日、ペンを借りようと思い、

“Can I borrow a pen?”

と聞いたところ、返ってきた答えは、

“Can, can!”

でした。

学校で習うような返答ではありません。

けれど、「もちろんいいよ」という意味であることはすぐに分かりました。

文法の正しさよりも、「相手に伝える」という目的が優先されている。

これもシンガポールで学んだことの一つです。


日本人は完璧を目指しすぎているのかもしれない

日本では、英語は試験科目として学ぶことが多いと思います。

文法を間違えないこと。

スペルを間違えないこと。

減点されないこと。

もちろん、それらは大切です。

しかし実際の会話では、多少文法が間違っていても、相手は伝えようとしている内容を理解しようとしてくれます。

だからこそ、「間違えたら恥ずかしい」と思って話さないよりも、「まず話してみる」ことの方が大切なのではないかと感じています。


文法は必要。でも最初から完璧でなくていい

誤解していただきたくないのは、私は文法が不要だと言いたいわけではありません。

文法は英語を正しく使うために欠かせないものです。

ただ、最初から100点を目指さなくてもいいと思っています。

まずは伝える。

そして、話せるようになってから少しずつ修正していく。

その順番でも十分成長できるのではないでしょうか。

私自身も、今でも英語は勉強中です。

だからこそ、「完璧になるまで話さない」のではなく、「話しながら覚える」ことを意識するようになりました。


英語は人とつながるための道具

シンガポールへ来るまでは、英語は「試験で点数を取るもの」という意識が強くありました。

しかし今は違います。

英語は、人と会話をし、困った時に助けてもらい、新しい世界を知るための道具です。

もちろん、きれいな英語を話せるに越したことはありません。

それでも、一番大切なのは「伝えたい」という気持ちです。

その気持ちがあれば、多少間違っていても、相手はきっと耳を傾けてくれます。


まとめ

シンガポールで生活するようになって、私の英語に対する考え方は大きく変わりました。

以前は「正しい英語」を話そうとしていましたが、今は「伝わる英語」を目指しています。

もちろん、文法や単語の勉強は大切です。

しかし、それ以上に大切なのは、英語を使うことを怖がらないことではないでしょうか。

英語は試験ではなく、コミュニケーションのためのツールです。

もし「英語が話せない」と悩んでいる方がいれば、まずは完璧を目指さず、一言でも口に出してみてください。

その一歩が、新しい世界につながるかもしれません。


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駐妻
シンガポール在住の駐在帯同妻。 海外生活の中で、子育て・資産形成・英語について実体験ベースで整理・発信しています。 日本とシンガポールの教育環境の違いや、海外生活におけるお金・制度について学びながら情報発信中です。
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